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レスキューされたアマゾンの動物たち


2019年1月から2月までの4週間ほど,ペルーのイキトスというアマゾン地域へ出張してきました.


2週間の滞在予定だったのですが,なんとイキトスでインフルエンザに感染!


滞在期間を延長して,結局は4週間過ごしました.


久しぶりの高熱で体力をひどく消耗しました.


が,回復後はもりもりとイキトスの山盛りご飯をいただき,通常以上に元気になりました!


皆さんも風邪などひかれませんよう,お体にお気をつけてお過ごしください.




アマゾンの野生生物の保護や環境教育を行なっている,アマゾンレスキューセンター(通称:CREA)と作業をすすめました.


CREAはダラス国際水族館(アメリカ)の支援で,アマゾンマナティーの野生復帰も行なっています.


施設は一般解放されていて,レスキューした野生生物を紹介しています.



アマゾンでは,どのような野生生物がどんな経緯でレスキューされてくるのでしょう?


その一部をご説明したいと思います.



マナティーの水槽入り口で迎えてくれる美しいインコ.


ペットとして飼育されていましたが,飼い主がレスキューセンターに連れてきました.


(無許可での飼育は禁止されているため)


いまは切羽されていて飛べません.回復を待って近くの森へ連れていきたいとのことでした.


とってもかわいらしいオセロットの子供.


ブラックマーケットで取引されていたところを警察が保護しました.


オセロットはペットとして飼育されることが多いのだそうです.




こちらは,CREAで飼育を担当している人のいとこが保護してきたフタユビナマケモノ.


体には鉈で切られた傷跡がありました.


いまは元気な様子で,CREAの敷地内を散歩しています.




ウーリーモンキーの女の子です.


ペットとして違法飼育されていましたが,オーナーによる暴力があったようです.


常同行動が出ているとのことで,野生復帰はもうできないだろう,とのことでした.


写真は,CREA敷地内をお散歩している様子です.


とても悲しげな表情が印象的でした.




違法な飼育,暴力やその他による負傷,ブラックマーケットでの販売など


保護されてくる動物たちの背景は様々ですが,いずれも人間活動が原因です.



今回ご紹介したのは,アマゾンで,普通ならこんな間近で出会うことがない動物たちです.


もしも皆さんがアマゾンへ行くときは,


違法飼育で野生動物を見世物にしている観光地へは行かないように


お願いいたします.



今回,CREAの全面協力によって写真や情報提供をしていただきました.


日本の皆さんにアマゾンの現状を知ってもらいたい,


という彼らの強い思いを少しでもお伝えできれば,と思います.


イキトスでの現地レポートを数回にわたってご紹介していきます.


次回は「野生ピグミーマーモセットとの出会い〜炎天下で大観察会」をご紹介します



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ワークショップ開催のおしらせ!


3/23(土)にマナティー・ジュゴンについて学べるワークショップを開催します.


講師は以下の2名です!


菊池 夢美/ 京都大学野生動物研究センター・研究員,マナティー研究所・代表

市川 光太郎/京都大学フィールド科学教育研究センター・准教授




家族向けワークショップ


3/23(土)14:00 - 15:00





大人向けワークショップ


3/23(土)17:00 - 19:30





お申し込み方法は,こちらのメールアドレス(jamesmanatee2018@gmail.com)宛てに下記内容でお送りください!


メールタイトル:「人魚はどっち?」または「海牛祭り」参加申し込み


メール本文:お名前,参加人数,お電話番号


(急を要する連絡事項はお電話でいたします.よろしくお願いいたします.)​


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皆様のご参加お待ちしております!


ワークショップの詳しい内容は,こちらのリンクからご確認ください!

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