top of page

サイエンスカフェ(マナティー回)

更新日:2021年10月29日

2019年6月8日(土)サイエンスカフェ「まだわかっていないこと - 海の研究 -」


東京大学農学部にて開催しました.


第1回サイエンスカフェ・マナティーのブログはこちらから


第2回サイエンスカフェ・海鳥のブログはこちらから


第3回サイエンスカフェ・ウミガメのブログはこちらから


第4回サイエンスカフェ・クジラのブログはこちらから


第5回サイエンスカフェ・さかなのブログはこちらから


 

当団体初のサイエンスカフェ

トップバッターとして,マナティー研究の発表を行いました.


参加してくださった皆様,本当にありがとうございました.


ふつうの講演では分かっていることについて詳しくお伝えします.


しかし,まだ分かっていないことが山ほどあり,そんな謎を少しでも解明しようと,研究者は日々努力しています.


この「分かっていないこと」をしっかりと伝えることもまた,研究者として重要なことだと考えました.


このアイディアはジャパンGEMSセンターの鴨川さんとお話しする中で出たものです.


鴨川さんありがとうございます!



さらに,「分かっていないこと」について参加者のみなさんにグループディスカッションをしていただき,アイディアを発表してもらいます.


みなさんのアイディアの中から,謎を解く鍵がみつかるかもしれません!


参加者のみなさんにとって,日常の中でマナティーについてディスカッションする機会はあまりないかと思います.


いつもと違うことに集中してアイディア出しすることは,多角的に物事を考えたり,視野を広げたりするのに良い機会ではないか,とも考えました.


研究者にとってもこれは貴重な機会です.


対象について知りすぎていると,こうあるべき,こういうものだ,と考えがちになります.


固定観念から離れた自由なアイディアを聞けることは,大変勉強になります.



初のサイエンスカフェ開催ということで,私はとても緊張していました.


と同時に,みなさんのアイディアを聞けるのが楽しみすぎて,その週は毎日早起き,興奮状態で過ごしました.


こちらのブログでは,皆様からのアイディアを一部ご紹介致します.


今回の ディスカッション・テーマはこちらです!


対象生物は,アマゾン川の固有種アマゾンマナティー


テーマ1.オスメスはどうやって出会っているか?


テーマ2.どうやって個体数調査をしたらいいか?


アマゾンマナティーの生態についての詳細は,ぜひe-learning「マナティー学入門」をご覧ください!


テーマ1.のアイディア例


求愛ダンスを踊り,それによって発生する水流の変化を感じてオスとメスが出会っているのかもしれない


今まで一度も考えたことがありませんでした!


マナティーの全身には感覚毛が生えています.微妙な水流の変化を感じる,魚の側線のような役割をもっていると言われます.


視界が効かないアマゾン川で,オスとメスが出会うために水流の変化を起こすダンスをしているかも..


これはあり得る.


むしろ,そうだったらなんて素晴らしいんだろう,と思います.


テーマ2.のアイディア例


アマゾンマナティーはお腹の模様が一頭ずつ違うため,川底にカメラを仕掛けておく.


お腹の撮影をして個体識別しつつ,個体数調査をしたらどうだろう.


写真と同時に音もとれれば,鳴き声での識別も可能かもしれない.



下からの撮影で個体識別しつつ,というのはいいですね!


それほど深く潜ることはないようなので,浅瀬の透明度の高い場所なら,取れるかもしれません.


白い模様は濁った水中でも目立つかも?




その他のアイディアも全てすばらしかったです!


あまりに楽しんで会に参加していたため,時間とか告知内容とかちゃんと管理できず.


司会進行として参加してくれた坪井さんが手書きのフリップで誘導してくれました.


ありがとうございます!


サイエンスカフェの初日を充実した内容で終えることができたのは,参加者の皆様のおかげです.


本当にありがとうございました.


当日のお手伝いをしてくれた冨田さんと娘さん,そしてグループディスカッションの進め方について教えてくれた田中さん,本当にありがとうございました.


そしてワークショップでは常にお手伝いとして参加してくれる夫にも感謝です!



次回は,サイエンスカフェ「海鳥」と「ウミガメ」について報告します.



 


2019年7月25日(木)より,夏休みの小学生向けワークショップを開始します!


「本物の博士といっしょに研究しよう!」海の生き物編


研究ってどんなことをするんだろう?

プロの科学者から海の生き物の研究を教わってみませんか?

そして自分で考える学び,研究をしませんか?​

当団体には小学生の教育に詳しいメンバーがおり,低学年・高学年それぞれに適した学びが準備されています.


開催場所は地球環境パートナーシッププラザ(表参道駅より徒歩),または東京海洋大学品川キャンパス(品川駅より徒歩)です.



7/25(木)

ウミガメ博士をインタビューしよう!

(講師:楢崎友子,東京大学大気海洋研究所)

8/6(火)

マナティーの行動を音で調べる方法を教わろう!

- 計画を立ててお家で実験,結果を送ると博士からコメントが -

(講師:菊池夢美,京都大学野生動物研究センター)

8/9(金)

深海生物に名前をつけてみよう!

(講師:小糸智子,日本大学)


8/11(日)

クジラの形をよく見てみよう!

- 観察とクジラ骨格標本の見学 -

(講師:中村玄,東京海洋大学)


8/23(金)

マッコウクジラの行動をしらべる方法!

- 実際の調査機材を体験しよう -

(講師:青木かがり,東京大学大気海洋研究所)



詳しくはこちらよりご確認ください!


皆様のご参加お待ちしています!

閲覧数:212回

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page