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自然を学ぶ木の実アクセサリーつくり!

更新日:2021年10月29日


本物の博士といっしょに研究しよう!

イルカWS・レポート 


マナティーWS・レポート 


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参加者のみなさま,ありがとうございました!


8/7 - 14までの木の実ワークショップの内容を振り返ってみたいと思います.



ふだんの生活で,どんなものが種からできているか,知っていますか?


写真をみながら,どれが種からできているか,手を挙げてもらいました.


みんなが『?』の顔をして悩んでいる様子から,タネをテーマにしてよかった!と思いました.



写真はアマゾンで種子散布してくれるアグーチ




タネは運ばれたい!


そのためのいろんな工夫を紹介しました.


たんぽぽの綿毛,あれも一つ一つに種がついています.


羽をもつ種もあるし,それが1枚だったり,2枚だったり,左右の羽のサイズがちがうものもあります.


簡単な工作で,タネを飛ばしてみます.


みんなあっという間にうまく落とす工夫を見つけました.





日本にもアマゾンにも,タネを運んでくれる種子散布の生物がたくさんいます.


動画をみながら,どうやって種が運ばれるか説明しました.


アマゾン川では,魚もタネを運んでくれるんです!


写真はペルーのアマゾン地域.タネは森や川,生物たちに運ばれます.



勉強したあと,アサイーというブラジル・アマゾン原産のフルーツの種ビーズをつかって,オリジナルのブレスレットやストラップをつくりました.


アサイーはブルーベリーみたいな見た目ですが,種がそれよりずっと大きいんです!


だから,果肉部分はちょっとだけ,と分かります.



香りをかいで,「甘い匂いがする!」と気づいた子もいました.


そういえば,このタネはココナッツオイルで磨いている,と現地のおばちゃんが教えてくれました!


みんなの観察力はすごいですね,私はすっかり忘れてました😅


思い出させてくれて,ありがとうございます!



写真は参加者によってアレンジされた可愛いストラップ




最後に,みなさんに大切なお話をしました.


海外の植物の種を植えないでください


日本でも外来種の問題が深刻です.


こうした外来種は繁殖力が強く,駆除しきれないこともあります.


そして,土の上だけではありません,水草も外来種として広まり,水生生物に悪影響を与えることがあります.


これは日本だけでなく世界で問題になっているんです.




この写真は,私がマナティーの調査を行っているカメルーンの川です.


アマゾン原産の浮き草がどこまでも埋め尽くしていて,終わりが見えません.


恐ろしい,ぞっとする光景でした.



わずか2-3年で浮き草のおおう範囲は広大になり,川一面を埋め尽くしています.


そして,浮き草のせいで,野生のアフリカマナティーの餌を食べる場所がなくなっています.


理由は不明なのですが,野生のアフリカマナティーは,この水草の生えている場所では餌を食べないことがわかっています.


このままでは,マナティーのくらす川が浮き草に覆い尽くされてしまうかもしれない.


これがまた,絶滅危惧種のマナティーの数を減らす原因になりかねません.




生態系は複雑です.


海だけ


川だけ


森だけ


街だけ


一つずつ切り離して考えることはできません.



カメルーンの場合のように,誰も知らないうちに外来種の浮き草が繁殖し出して


あっというまに川を埋め尽くして


気づけばマナティーの餌場を奪っている.


誰もこのようなことを想像していませんでした.



同じような問題が起こらないように,私たちは気をつけ続けないといけません.


生物への理解を深めて,複雑なつながりを学んだみなさんは,それがわかってくれると思います.




ワークショップに参加してくれたみなさま,そしてご協力いただいたご両親やご兄弟のみなさま,本当にありがとうございました.


またすぐにあいましょう!



以下,8/7-15のワークショップの記念写真を掲載しております

※本ブログでは,許可をいただいた写真のみ掲載しております














本ワークショップは日本財団 海と日本PROJECTのサポートを受けて実施しています


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