top of page

2025年1月4日、「飼育の海牛祭り」開催!

今年もついに、海牛(カイギュウ)類の魅力を伝える「海牛祭り」が開催されました!


今回で7回目の開催となり、水族館での開催が実現しました!




開催の背景


マナティーとジュゴンは、海牛(カイギュウ)類と呼ばれる水生ほ乳類で、世界的にも希少な存在です。特にジュゴンは日本の沖縄を北限として生息しており、特別天然記念物にも指定されています。


しかし、残念ながら日本ではその知名度がまだまだ低く、彼らの生態や現状について詳しく知る機会は限られています。


こうした希少動物たちの魅力と保全の大切さを広めたいという思いから始まったのが「海牛祭り」です。


イベントの発起人は、日本で唯一のマナティー研究者、菊池夢美。そして、ジュゴン研究者の市川光太郎博士の協力を得て、毎年開催されています。


今年は鳥羽水族館の協力を得て、閉館後の水族館という特別な空間でイベントを行いました。


このイベントを通じて、マナティーやジュゴンのことを「もっと知りたい」、「守りたい」、「好きになった」、「海の環境を守りたい」、という声も寄せられました。



今年のテーマと特別なゲスト


今年は、鳥羽水族館のジュゴンの水槽前でイベントを開催しました!

会場参加とオンライン配信のハイブリッド形式です。


ジュゴンの飼育を行っている水族館は、世界でたった3か所だけ。その中の1つが日本の鳥羽水族館です。


現在、鳥羽水族館ではメスのジュゴン「セレナ」ちゃんが元気に水槽を泳ぎ回っています。


今年のテーマは「飼育の海牛類」。沖縄美ら海水族館からはマナティー飼育員の真壁さん、鳥羽水族館からはジュゴン飼育員の半田さんが講師として登壇してくださいました。


お二人の長年の経験を基に、飼育にまつわる興味深いエピソードやとっておきの話をたっぷり聞くことができました。


そして、参加者からのたくさんの質問にも丁寧にお答えいただきました。お二人の真摯な回答を通じて、マナティーやジュゴンの飼育に関する理解を深めることができたと感じます。




水族館という貴重な環境


マナティーやジュゴンは、飼育がとても難しい動物です。特にジュゴンは世界的にも飼育数が少なく、まだ分かっていないことがたくさんあります。そのため、飼育員の方々が日々の観察や経験を通じて収集する情報は、貴重な研究データとなります。


例えば、水族館という環境では「横からの行動観察」や「尿やうんちの採取」といったことを行えますが、野生の環境では非常に難しいことです。


イベントでは、飼育の現場が研究にとってどれだけ重要かについても、研究者の視点で紹介されました。






海牛愛を伝えよう!


イベントでは、マナティーやジュゴンにちなんだお気に入りのグッズや手作りアイテムを紹介していただきました。


飼育員さんたちの「海牛愛」が伝わり、参加者のみなさんもより一層マナティーやジュゴンに親しみを感じたのではないでしょうか?


さらに、イベント中にはセレナちゃんの食事の様子を観察できるよう、海草を投入していただきました。


セレナちゃんが食事をしたり泳いだりする可愛らしい姿は、みんなのハートをワシヅカミ!にしました。


参加者の皆さんからもたくさんの感想が寄せられました。ありがとうございます!


  • ジュゴンを見ながら研究者や飼育担当者のお話が聞ける夢のような体験でした

  • 登壇者の方の海牛愛に溢れているお話や、皆様が作る雰囲気がとても魅力的でした!

  • いつもジュゴンとマナティの1番近くにいる飼育員さんしか気付けないような話が聞けてとても貴重な時間でした

  • 登壇者である研究者、飼育員の方々へのジュゴン、マナティーへの愛情に直接触れられた





最後に


今回は「飼育の海牛類」をテーマに、水族館の飼育員さんにご参加いただき、マナティーとジュゴンをより深く掘り下げるイベントを開催しました。


マナティーやジュゴンについてあまり詳しくない方に向けて、事前にHPの紹介サイトやYouTubeの動画をご案内しました。こうしたイベントをきっかけに、より多くの方にマナティーやジュゴンの魅力を知っていただけると嬉しいです。


次回の開催も、ぜひお楽しみに!



撮影:真壁 正江
撮影:真壁 正江

イベントの写真撮影にご協力いただきました、こくぼ様、ありがとうございました!




Comments


bottom of page