2021年4月1日,南米アマゾン川でピグミーマナティーが発見されました。
ピグミーマナティーとは,体長50cmほどの非常に小さなマナティーのことです。
地元住民らによってピグミーマナティーの存在は伝えられていましたが,実際に発見されたのはこれが初めてです。
「小さくてかわいいです」
アマゾン川の本流であるソリモエス川沿いにある村で,男の子が川岸に打ちあがっている小さな黒い動物を発見しました。
ひろい上げたところ,まるい尾のようなものを動かしており,生きている様子でした。
漁師の父親に見せたところ,見た目がアマゾンマナティーにそっくりであるにもかかわらず,ぬいぐるみサイズで非常に小さいため,驚いた父親はすぐに国立アマゾン研究所へ通報しました。
「ブラジルの国立アマゾン研究所の入り口」
国立アマゾン研究所で詳しい調査を行った結果,これはアマゾンマナティーとは別種であることがわかりました。
さらに,このぬいぐるみほどの大きさ45cmで成体である可能性が示されました。
このことから,発見されたのは「ピグミーマナティー」ではないか,と考えられています。
現地では昔から,ピグミーマナティーについて伝え聞かれていて,天敵はピラルクやワニだそうです。
漁師がピラルクを捕獲して解体した際,稀に胃の中からピグミーマナティーと思われる小さな骨が見つかることがあるそうです。
ピグミーマナティーは身を守るために群れを作って生活しているそうですが,非常に遊泳能力が高いので,人の気配を感じるとすぐに逃げてしまい,その姿をはっきりと見ることはできないといいます。
「アマゾン川の水没林にある浮き草が繁茂している場所」
ピグミーマナティーの健康診断を実施したあと,再びアマゾン川へと放流することになりました。
日本人のマナティー研究者である菊池博士は,ピグミーマナティーに行動を記録する装置をつけて調査を行うとのことでした。
これからピグミーマナティーの生態解明が期待されています。
「ピグミーマナティー,めちゃくちゃかわいいですね」
エイプリルフールのマナティー速報をお届けしました
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